冷凍食品関連商社
長年、ベテランの社員が在籍していたことで、知らず知らずのうちに経理の業務が属人化してしまっていました。ベテランがいる間はあまり問題視していなかったのですが、いざ人員が入れ替わるとなったときに、これは大きな問題点だと認識したのです。中小企業の経理まわりの業務は幅広く、ひとりでなんでもできるような人材は簡単には見つかりません。そこで日常業務のフローから見直し、複数人でチームを組むことにしました。そこまではどうにか算段をつけたものの、頭を抱えたのが給与計算です。日本の給与計算業務は税務も社会保険もからんで非常に複雑で、年末調整まで考えると会社の負担がとても大きな業務です。難しいうえに間違えてはいけない、期限もあるというプレッシャーもあります。とてもやりきれない、この業務をなんとか外出しできないか、と考えたときに、税務顧問と監査役をお願いしているベネフィットさんに相談したのです。
もともとは紹介をいただいて税務顧問をお願いしていましたが、経理担当者の交代や事業統合など会社の状況が変化していく中で、次第に社内の経理や会計のより深いところまで見ていただくようになりました。さらに近年では、役員が定年を迎えた際に、監査役としても関わっていただくようになっています。
給与計算、年末調整、社会保険関連の手続きを請け負ってもらえることになりました。現在の経理担当者の中には、給与計算業務の経験者もいるのですが、必要な書類などを社内で取りまとめれば、一番大変な給与計算をお任せできるのはとても楽だと言っています。また、計算だけでなく、給与明細の電子化も提案いただいて、それも負担の軽減になりました。専用の給与明細用紙と封筒を用意して、ひとり分ずつ封をして手渡す作業が毎月あるのとないのとでは手間もコストも違ってきます。また、社内の規則を見直す際に、レビューをお願いすることもできるので、社内でやりきれない部分をやってもらえて助かっています。 税務会計に関しても、社員に足りない部分をサポートしてもらい、だいぶ形になってきました。以前は銀行の窓口で行っていた納税も、電子納税への切替で手間を減らしたりと、業務の見直しでも助言をもらっています。 監査役としては毎月の取締役会へ出席してもらっていますが、会社の置かれている状況や背景をよくわかったうえで、必要な時に意見をしてくれるのが有難いです。