突然の電話…もしかして税務署!?経営者が知っておきたい「税務調査で絶対にやってはいけない3つのこと」

こんにちは、税理士の伊澤です。

「知らない番号からの着信……もしかして税務署!?」と、
スマホの画面を見てドキッとした経験はありませんか?
多くの中小企業経営者にとって、税務署は「怖い」「突然やってくる」といった、得体の知れない恐怖の対象になりがちです。

しかし、その不安の正体は「実態をよく知らないこと」にあります。

今回は、もしもの連絡があった際にパニックにならず、冷静に対処するための
「絶対にやってはいけない3つのこと」を解説します。


税務調査で絶対にやってはいけない3つのこと

1. その場で税務調査の日程を自分で決める

税務署から連絡が来ると、焦って「来週なら空いています!」と即答してしまいそうになりますが、
これはNGです。

実は、ドラマのような「ガサ入れ」が突然行われることはほとんどありません。
通常は以下のような穏やかな流れで進みます。

  • 顧問税理士がいる場合、まずは税理士事務所に連絡が入るのが一般的です。
  • 調査の目的や希望日程を聞いたうえで、スケジュールが調整されます。
  • 通常、調査日は連絡から2〜3週間後など、準備期間が十分に設けられます。

税務調査には「顧問税理士が立ち会う権利」があります。
自分だけで日程を確定させず、まずは「税理士に確認して折り返します」と伝えるのが正解です。

2. 無予告調査に無理してその場で対応する

現金商売などの場合、稀に「無予告調査」として税務署がいきなり現れることがあります。
しかし、たとえ突然でも、「言われるがまま全てに応じなければならない」わけではありません

以下のような合理的理由がある場合は、日程変更が可能です。

  • 税理士が不在である
  • 他の重要な業務が入っている
  • 会社代表者が不在である

これらは正当な理由になりますので、拒否ではなく「今日は対応できない」旨を丁寧に伝え、
後日の調整に持ち込みましょう。
この場合も、すぐに税理士へ連絡してください。

3. 必要以上に怖がること

税務調査を過剰に恐れる必要はありません。
調査はあくまで「正しい申告がされているか」を確認するためのものです。

  • 普段から正しく帳簿をつけていれば、何も恐れることはありません。
  • もしミスが見つかっても、修正申告を行えばそれで済みます。
  • 税務署は敵ではなく、正しい納税を支援する立場であると理解しておきましょう。

一番のリスクは、ビクビクして慌てて対応し、不適切な受け答えをしてしまうことです。
落ち着いて構えることが、最大の防衛策になります。

備えがあれば「知らない番号」は怖くない

税務調査は、決して「すべてを奪いに来るイベント」ではありません。
事前連絡と準備さえ整っていれば、落ち着いて対処できるものです。

万が一の時に備えて、以下の3点を確認しておきましょう。

  • 顧問税理士の連絡先をすぐに見られるようにしておく
  • 社内の電話対応ルールを明確にしておく
  • 税務調査の基本的な流れをチームで共有しておく

このポイントを押さえておくだけで、経営の安心感は格段に変わります。

迷ったらプロに相談を

「自社の場合はどうすればいい?」「過去の申告に不安がある……」という方は、
まずはプロの税理士に相談することをおすすめします。


【動画】税務署から電話が来たら?絶対にやってはいけない3つのこと

投稿者プロフィール

伊澤真由美
伊澤真由美
■ 伊澤 真由美(いざわ まゆみ)
税理士/税務のスペシャリスト

ベネフィットグループ創業以来、田崎とともに走り続けてきた税務の専門家。
決算・申告・税務調査対応など、実務に強い税理士として多くの中小企業を支えてきた。
理論だけでなく、現場で本当に使える税務判断に定評がある。
ベネフィットの「税務の軸」 を支える存在。